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老犬ホーム協会設立の背景

老犬ホーム協会設立の背景

動物愛護法改正により『終生飼養』と『保健所での引き取り拒否ができる』の影響もあってか、老犬ホームが急速に増えております。

しかし、老犬ホーム毎に、設備、管理状況、利用料金、等々違っており、中には劣悪な環境、介護が必要なペットが管理できない状況にもかかわらず、老犬ホーム・老描ホームを名乗るところも増えています。老犬ホームについての明確な基準もないため、民家やショップの一室で運動場も無く、プレハブのみの飼養管理の施設もできはじめました。

 

そうした現状に危機感を抱き、まだ少数の加盟団体ではありますが、一般社団法人 老犬ホーム協会を立ち上げました。老犬ホーム協会の趣旨としては、当たり前のことではありますが、

・きちんとした管理、飼育環境、運営基準の明確化を作り・守ること。

(24時間に準じた管理・空調・飼育環境・夜泣きや病気のペットの対応・近隣への騒音等)

・飼い主の事情により飼えなくなったペットの2次引受先としての活動

・老犬の飼い方の相談や、介護のアドバイス

などができるように活動していきます。

まだ加盟している老犬ホームが少ないことと、使える予算にも限りがあるため小さな発足ではありますが、加盟老犬ホームを増やすし困っている飼い主の役に立てるよう努力していきます。

 

殺処分を減らすための活動について

『飼い主が飼えなくなった場合の引受先の新しい選択肢の必要性』を感じています。飼い主の病気や高齢化、ペットの痴呆による夜泣き、その他いろいろと、『最後まで飼いたいが、どうしても飼えなくなったので、どうしたらいいだろうか?』と言う相談を多数聞いております。

また、『終生飼養が飼い主の責任だと保健所に引き受けを拒否され、里親を探すようにアドバイスされたが、高齢の子なので里親が見つからないがどうすればいいか?』と困り電話をかけてこられる方も多いです。保健所での引き取り以外の方法として、里親探しをするしかない現状・ボランティア団体も精力的に里親探しをされているが、高齢のペットは里親探しがかなり厳しいのが現状です。

老犬ホームが、事情があり飼えなくなった場合の第三の選択肢となる事で、老犬ホームへお世話を委託することも飼い主の責任の取り方の一つだと考えております。

『飼い主の責任の取り方』として、終生飼養が原則ではあるが、やむを得ない理由(飼い主の病気・入所・ペットの夜泣きでの苦情)等自宅での飼養が困難時の受け皿として機能させたいと思いお預かりしております。

老犬の飼い方の相談・アドバイス等をする場所・機会があれば、保健所等への持ち込みをもっと減らせることができるのではないかと考えておりますし、どうしても飼えない場合、老犬ホームに飼育委託をすることで、里親探しか保健所での殺処分しか選択肢がなかったものに、新しい選択肢として、殺処分になる動物を減らせると思っております。

一般社団法人 老犬ホーム協会 代表理事 緒方 心

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