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老犬ホーム協会加盟要項

2018年2月6日制定

本協会へ新規の老犬ホームから加盟要請があった場合、下記5 項目について以下に定める基準の充足状況について審査を受けるものとする。
1. 飼養施設の規模、頭数、敷地面積
2. スタッフ数
3. 協会加盟金、協会運営費、破綻時扶助制度および紹介手数料
4. 信用担保としての法人化の義務
5. 視察の受け入れおよび基準充足評価

(1)一頭あたりに必要な飼養建物施設の延床面積を1.6 ㎡とする。
預かり犬一頭に対し、①飼養スペース②フリースペース 合計として約1.6 平米を必要とする(例: 6 畳の部屋なら適正飼養頭数は6 頭まで)。
ただし、換算対象は、飼養建物施設の延床面積に限定する(飼養建物施設には屋内運動場等は含むが、スタッフルーム・住居・廊下等は含まない)。
※なお、飼養建物施設に加えて、屋内のフリースペースの保持を必要と定める理由は、老化および各種疾患に起因する寝たきり等要介護状態が預かった老犬に生じた場合、中型犬ケージサイズの飼育スペースに加え、さらに介護スペースの確保が必要となるためである。

(2)敷地面積の基準は特段定めず、屋内での飼養管理を軸に基準を決めることとする。
都市エリア所在のホームと郊外エリア所在のホームとでは、敷地の取得・維持費用に差があることに鑑み、単純な敷地面積による判断は行わない。
(3)屋外の運動場は、保有が望ましいものの、ドッグラン等は飼育スペースからは除外して考えるものとする。
(4)空調設備などの環境は、別途定める協会規約に則って必要充分に整備するものとする。
※例えば、プレハブ一棟のみの設置で老犬ホーム運営が可能となるような事態は回避しなければならない。

2. スタッフ数
(1)老犬ホームの運営に係るスタッフ1 名につき犬15 頭以下を一つの基準とする。
延べ頭数ではなく、現在の預かり頭数に対し、常時業務に従事するスタッフの人数とする
※例:60 頭の場合には常時4 名以上のスタッフが必要となる。
(2)定期的に、勤務表の提出を求めるものとする。
※預かり頭数に対するスタッフ人数の基準設定および勤務状況の定期的な報告が必要となる。
3.協会加盟金、協会運営費、破綻時扶助制度および紹介手数料

(1)協会加盟金および協会運営費
協会加盟金および協会運営費として、入会金や年会費を徴収する。ここから協会運営費拠出後の残高は、協会
にて供託金としてプールする。
一般社団法人 老犬ホーム協会
入会金 10 万円
年会費 12 万円(1 ヵ月1 万円として計算する)

(2)破綻時扶助制度
協会加盟ホームが破綻や運営不可能になった場合には、破綻ホームから預かり犬を引き受けてもらう別のホー
ムへの飼育料として、(1)の供託金から拠出を行う。拠出金額は、実情に照らし、理事会にて都度決定する。

(3)紹介手数料
老犬ホーム協会からの紹介者が半年以上の入居契約を締結した場合、一件当たり規定の手数料を同協会に支払
うものとする。(紹介料は、供託金としてプールする)

4. 信用担保としての法人化の義務について
老犬ホーム協会への加盟を希望する老犬ホーム(以下、当該ホーム)には、法人化を義務づける。
当該ホームが法人格を有さぬ場合、入会後半年以内に法人化することを加盟継続のための必要条件とする。

5. 視察の受け入れおよび基準充足評価
老犬ホーム協会への加盟を希望する老犬ホーム(以下、当該ホーム)に対し、基本的にはその所在地に最も近い本協会理事もしくは職員が、当該ホームの施設のチェック、経営者(責任者)との面談を行った後、本協会理事の2/3 以上の同意を得ることとする。この視察にかかる費用は、当該ホームが負担する。視察時には、飼養施設の状況、衛生環境、室内飼養施設の規模各々について近隣既加盟ホームあるいは本協会理事が基準充足状況の確認および写真撮影を行い、これらを本協会理事が最終的に確認し、評価するものとする。

以上

入会金と、年会費の内訳について
老犬ホーム協会としてできることを考えた時、災害等で、ペットの緊急的な一時預かりや、協会加盟のホームが運営できなくなった場合等において、相互扶助の考えに基づき協会内の他のホームで、災害により運営ができず、行き場がなくなったお預かり中のペットを、飼育することを前提としています。
その際、ペットたちを移動させるための費用や、新しいホームでの生活するための資金として、協会が集める年会費等を貯金し、有事の際には、年会費を使って、ペットたちの移動や新しい生活のための支度金(必要経費)として賄うために、年会費を算出しております。

老犬ホーム協会設立に伴い、様々なホーム様と意見交換をし、他のホームを助ける必要はないという意見も出ましたが、日本全国でいつ・どこで起きるかわからない、地震・水害・その他の災害等でもし、施設に損傷が出てしまった場合、困るのは言葉がしゃべれないペットたちなので、お預かり中のペットたちが安心して過ごせることを前提としております。

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